税務相談室
※法改正により、内容が変更になっている場合があります。
平成27年8月15日発行

[特別連載]相続問題は誰にでも起こり得る(1)

(vol1)

「相続でもめるなんて資産家にしか関係ない」と思っている人も、人ごとではないかも。ファイナンシャルプランナー土井さんによる相続トラブルを避ける為のポイント解説です。


「相続トラブル?うちは大した資産もないから関係ないよ。」と考える人は多いのではないでしょうか?しかし、いざ相続になった時にもめて、トラブルに発展する可能性はどの家庭にもあります。最近は、身内同士の骨肉の争いを、相続になぞらえて「争族」と呼ぶことがあります。どんな時に「相続」が「争族」に変わるのか?いくつか例を挙げてみます。

多くの家庭で現実に起こっていること、それは、お葬式後の遺産分けの時。「どこに通帳があるか分からない!」「権利証が無くなっている?」タンス預金や銀行預金や不動産の権利証など、どこに保管してあるか分からず戸惑うケースが非常に多いです。
また、「親が友人の債務の連帯保証人になっていた!」ということが死後に分かり、思わぬ債務が発覚することがあります。
さらに注意が必要なのは、相続人が複数いて、主な遺産は実家1軒だけなど、分割が難しい場合です。「うちは兄弟姉妹は仲が良いから大丈夫。」と親が考えているとしたら、少々甘いかもしれません。資産が多い少ないは関係なく、もめる時はもめるのです。

この対策としては、代償分割の準備をしておき、親の遺志を遺言に記しておくのがベストですが、少々ハードルが高いのが実情です。
そこでまず手始めに、資産や債務、相続人の整理をするためにも「エンディングノート」を使い、相続のことを考えるきっかけ作りをしてみてください。

次回は、相続でもめないための「エンディングノート活用法」をお伝えしたいと思います。




1級ファイナンシャルプランニング技能士
土井 健司さん
 
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