税務相談室
※法改正により、内容が変更になっている場合があります。
平成27年10月15日発行

[特別連載]相続問題は誰にでも起こり得る(2)
~エンディングノート活用法その1~

(vol2)

「相続でもめるなんて資産家にしか関係ない」と思っている人も、人ごとではないかも。ファイナンシャルプランナー土井さんによる相続トラブルを避ける為のポイント解説です。


相続が発生した際に、一番問題になってくるのが、「資産の全容が分からない!」ことです。どんな資産・負債があるのか、本人でさえ把握するのが大変なのに、「死人に口なし」となった後に、遺族が資産把握を行うのは至難の業です。
そこで登場するのが「エンディングノート」です。2011年に映画「エンディングノート」が公開されてから一気に世間に知られるようになりましたが、中に以下の情報が書き込めるようになっています。

  • 自分の生年月日、家系図、学歴・親族や関係者の住所、電話番号、葬儀告知の有無
  • 親族や関係者の住所、電話番号、葬儀告知の有無
  • 介護や治療について、告知はしてもらいたいか、終末治療の希望、臓器提供や献体
  • 資産と負債について、銀行の口座、カード、その他金融資産や借入先の情報
  • 葬式とお墓について、何人くらい呼ぶか、どこでおこなうか、予算、喪主は誰、等々

エンディングノートは、遺言書と違って法的な効力を持ちませんが、気軽に自由に作成するこができます
エンディングノートを残すメリットには次の3つがあります。

  • 自分に万一のことがあったときも、家族が困らない
  • 日常生活の備忘録としても使える
  • 家族に対する自分の愛情を伝えることができる

生前、ちょっと照れくさくて言えないようなメッセージを残しておくことで、家族の悲しみを癒し、相続人間の気持ちのこすれも和らげる効果があります。

次回は、エンディングノートを作るために、とても大切だけど盲点になる情報や、親など家族に書いてもらいたい場合の注意点などをお伝えします。




1級ファイナンシャルプランニング技能士
土井 健司さん
 
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