自分でできる修理

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トイレ

●ロータンクの構造と仕組み  
水洗トイレの修理にあたっては、ロータンクをはじめ便器の構造と仕組みを十分理解しておく必要があります。

1.止水栓
水を一時止めて修理するときにつかいます。
2.浮玉
ロータンクに水がたまると、浮玉が上昇してボールタップの弁が閉まり、ロータンクへの給水を止めます。
3.オーバーフロー管
ロータンクから水があふれないように、自動的に便器に流れる仕組みになっています。
4.フロート弁
レバーを動かすと、鎖によってフロート弁が引き上げられ、水が流れるようになっています。ロータンクに水がたまると、水の圧力でフロート弁が排水弁をふさぎ水を止めます。

●ロータンクへの給水が悪い、トイレの洗浄水が流れない  
ロータンクに水がたまっていない場合

・浮玉がひっかかっていることがあります。浮玉が自由に動くように取り付け位置を調節してください。

・子供のいたずら等により止水栓が閉まっていることがあります。ハンドルを左に回せば直ります。
ロータンクの中に水がたまっているのに、水がでない場合
フロート弁の鎖が切れているか、はずれています。切れている場合は、針金やビニールひもなどでつないで応急処置ができますが、速やかに新しいものに取り替えてください。
鎖を取り替える時は、2cm程度の余裕をもたせることを忘れずに。

●便器へ流れる水が止まらない  
さまざまな原因が考えられます。まずは水の流れを止めます。
1.まず、止水栓を閉じ流水を止め、
タンクの中を調べてください。
2.フタを取り外します。ロータンクには、手洗い用給水管が接続されている物もあります。
3.タンクフタをもち上げて、ナットやクリップを手でゆるめ、手洗い用給水管と接続管を離して、タンクフタを取り外してください。

接続部がナット式の場合

接続部がクリップ式の場合


次のような原因が考えられます

1.ロータンク内の水位が、オーバーフロー管より下にある場合
フロート弁の鎖がからまっている
鎖のからみをほどき、フロート弁が排水弁に正しく降りるようにします。
鎖は、2cmほどのあそびがあるほうがよいです。
フロート弁が排水弁からはずれている
フロート弁と排水弁の間に、ゴミや異物がはさまっていると隙間から水が漏れていきます。取り除きましょう。
フロート弁が老化・変化して隙間ができている
この場合は、新しいものに取り替えてください。フロート弁は日曜大工店などにあります。

2.ロータンク内の水位が、オーバーフロー管より上にある場合
浮玉がはずれている
浮玉の浮力を利用して水を止める構造になっていますので、それがはずれていては水は止まりません。ロータンクの水をいったん抜いて、浮玉を棒にねじ込みましょう。
ボールタップ弁のパッキンの磨耗
浮玉がはずれていないで、浮玉を手で持ち上げても水が止まらない場合は、ボールタップ弁のパッキンが磨耗していますので、専門業者に依頼してください。

●便器内に汚物が逆流したとき  
汚水が流れずにたまっている場合は、無理に流すと水が溢れてしまいますので気をつけましょう。
まず、止水栓を止めます。水が止まったら、排水口を全部ふさぐ形でラバーカップを押しつけ、勢いよく手前に引きます。1回でだめなら何回か繰り返します。つまりが取れたようであればバケツで水を少しずつ流して、流れるかどうか確かめます。
透明ビニールシートの中央に穴を開け、ラバーカップの柄を通して作業すると、汚れが飛び散りません。
●便器内に汚物が逆流したとき  

大至急管理人に連絡します。その上で上下階の方に連絡を取り、トイレの使用を中止してもらいましょう。
トイレが逆流するのは、排水管の詰まりが原因です。自分の家か外部の詰まりかを調べます。逆流し始めると自力では止められません。とりあえず、床に新聞紙やボロ布を敷き詰めて階下への漏水を防ぎます。


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