光の強さや高さ
朝と夜で照明の明るさを変える
光の強さや位置は、人間の気分や行動に大きな影響を与えます。照明は朝から昼間を明るく、外が暗くなるにつれて、照明の明るさを落としていくのが基本です。特に朝は強い光を浴びると、ぱっと心地よく目覚めることができます。光源の位置についても、天井から立った時の目の高さへ、手元へ、足元へと徐々に低く身体に近づけていくといいでしょう。
一室に多灯
見せる照明と間接照明をうまく利用
メインとなる照明は1つか2つで、他は間接照明として、鉢植えやソファーの裏に隠すのがおすすめです。灯のバランスとして、リビングでは照明の全体を10とすると、天井:4、中間域:4、床面:2の割合がよいでしょう。天井の照明は部屋全体を照らし、間接照明は空間全体にやわらかく光をまわしてくれます。中間域にハイスタンドやクリップ型のスポットを使うと、空間の表情が劇的に変わります。
背景を工夫
光のための舞台づくり
間接照明を設置する際に大切なのが、天井や壁など照らす面をごちゃごちゃにせず、すっきりきれいにしておくことです。玄関などはグリーンの後に間接照明を置くと、ほっとするような安堵感が演出できます。寝室はベッドのヘッドボードの裏に壁や天井をやわらかく照らすと、気持ちが安らぎます。ダイニングなどでは壁の絵にスポットを向けると、リラックス空間ができあがります。
電球を統一
住まい全体に落ち着きをもたらす
白熱ランプやハロゲンランプで電球を統一すると、住まい全体に落ち着きが出てきます。これらは光源自体が燃えて出る光なので、あたたかくやさしい光を放ち、色の再現性が高いのが特徴です。そのため肌の色がきれいに見え、陰影がつき立体感が出ることで料理をおいしく見せてくれます。どうしても蛍光灯でなければならない場所は、白熱ランプの光に近い色の蛍光灯を使うとよいでしょう。
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