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子供の部屋を考える潤オ色彩・明るさ・収納のポイント潤オ

(from 224号)
梅雨を迎える前の心地よい季節、子どもたちは新しい友達もでき、フレッシュな学校生活を満喫していることでしょう。
さて、今回は「子どもの部屋を考える」の後編です。色彩、明るさ、収納の3点に注目して、快適な子ども部屋づくりのポイントをご紹介します。

色居心地のよい配色計画
基本的には子どもの好きな色をベースに考えてよいのですが、強い色を好む場合はアクセントカラーなどに抑えるのがベストです。居心地のよい部屋にするためには、暖色系の配色を使用するのがよいでしょう。調和のとれた色彩でも色数が多くなると落ち着きがなくなってしまうので、せいぜい2、3色程度にとどめます
また子どもは成長とともに寒色系を好む傾向があるともいわれます。カーテンや家具などのカラー配分も考慮して、その時々に応じた配色を考えましょう。
明るさ目に優しい配色計画
採光や照明の配慮が足らないために、近視の子どもが増えているといわれます。子ども部屋の採光・ 照明は大切です。
*採光*
勉強机は窓側に置かれることが多いようですが、窓から入る太陽の直射日光は70,000ルクスにも達するため、目に悪影響を与えます。
また窓際に机を置くと、外の様子に気が散って勉強に集中できないことも考えられます。勉強の場ということであれば、直射日光が入らない北向きの部屋が適しているといえますが、環境面などから南向きに設けられるケースが多いようです。その場合は机は窓下を避け、直射日光が当たらない位置に設置するのが原則です
その際にも家具やインテリア等も反射を起すような真白やメラニック系の色は避けてください。逆に北向きであれば、机を窓際に設置して明るさを確保しましょう。
*照明*
勉強部屋の照明といえば卓上スタンドを思い浮かべがちですが、全体照明も重要です。
スタンドのみだと机の上だけが明るく周囲が暗いので、明暗の差が激しくなり、目も疲れやすくなります。全体照明は通常で100ルクス以上、理想的には200ルクス以上といわれます。平均100ルクスの照度を得るには、目安として4.5畳で20Wの蛍光灯2本、6畳で最低3本必要です。
【進級別にみた照度の目安】
・小学校から中学校までは300ルクス以上
・高校生以上では500ルクス以上(教科書などの活字が小さくなるため)
しかしこれだけの明るさを部屋全体に取り入れるのは容易ではありません。そこで全体照明と局部照明の合計で明るさを確保します。スタンドは通常300ルクスなので、全体照明が100ルクスあれば机の上は400ルクスになります。
収納先を見越した収納計画
子ども部屋は学習机やおもちゃをはじめ、家族の衣類や寝具などの収納場所を兼ねる場合もあります。 また子どもの成長に伴い、部屋の使われ方や使う物なども変化するので、それに対応できる収納の仕方、収納量を考えます。
*衣類*
幼児期はクローゼットや押入れに衣類がすべて納まりますが、成長とともに洋服の数も増え、サイズも 大きくなるので、新たに収納場所の確保が求められます。こんな時、ユニット家具がおすすめです。スペースも取らないし、収納スペースが不足した時にも買い足しができるので便利です。
*おもちゃ*
幼児期はおもちゃの数が多いもの。キャスター付きのBOXも便利ですが、おもちゃ専用の棚を造って整理・後片付けを習慣づけたいところ。透明な引き出しや奥行きのある引き出しを選んでおけば、後で衣類の収納箱にも使えます。棚板は可動式にしておくと、応用範囲が広がります。
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