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生活アイデア集
【2014.4.28 更新】
まだまだ寒暖の差が大きいこの時期、朝起きたら窓や壁に結露が、なんてことにびっくりすることはありませんか?実は結露は、生活スタイルに密接に関係していることをご存知ですか?結露のメカニズムを学び、予防対策をして、気持ちのいい空間で、爽やかに暮らしましょう。
空気には、ある一定の水(水蒸気)がとけ込んでいます。湿度○○%というのは、空気中に含まれる水分の割合です。温度によって含まれる限界値が違い、例えば温度20度のときは14.8g/㎏、温度10度のときは7.6g/㎏です。だから水蒸気の量が同じでも部屋の温度が下がると限界を超え、超えた分の水蒸気が水になってしまいます。これが結露という現象です。北海道などの寒冷地では、家全体を均一に暖める「全館空調」が多いようですが、九州などでは、その部屋だけを暖める「個別空調」が一般的ですので、部屋ごとの温度差が大きいとそれが結露の原因にもなります。
元々、マンションは戸建住宅と比べて高い気密性がある上に省エネ化により、さらに「高気密高断熱化」が進んでおり、いわゆる「魔法瓶」か「冷蔵庫」の中で生活しているようなものです。そのような部屋で、部屋を締め切り、洗濯物を室内干しにし、換気扇も回さないような生活スタイルを行うと、結露の危険性が大いに高くなります。
室内の温度が高いと空気中に大量の水蒸気を溜め込みます。空気中に保持されているこの水蒸気が、夜間に部屋の温度が下がることで、水蒸気量が限界を超え結露が発生します。
室温が高いと乾燥している気がしますが、必要以上に加湿をすると就寝などで部屋に温度差が生じたときに結露が発生します。また、調理時に出る水蒸気も湿度を上げる原因になっています。
タンスの裏や押し入れの中は、温度は上がりにくいですが、空気の流れが悪く湿気が溜まり、結露が発生しやすい環境です。
PM2.5や花粉が気になったり、洗剤の進歩などから室内干しが増えていますが、洗濯物が乾いた分の水分は室内に吸い込まれていると考えられます。
自然換気がしにくいマンションでは、台所か浴室の換気扇で常時換気をするのが、結露を防ぐひとつの対策です。(上村建設物件には平成8年以降、24時間換気エアフロー機を標準設置しています)
お湯を沸かしたり、洗濯物を部屋干しする時は、同時に換気扇を回しましょう。水蒸気の発生源の近くで回すのが原則です。窓などを少し開けて給気口を確保します。
晴れた日には時々、押し入れやタンスの扉を開け空気を入れ替えましょう。また壁際に家具を置くときは、空気が流れるように、壁から少し離します。除湿器や除湿剤を使うのも結露防止にはとても有効です。
室内干しは、浴室で換気扇を回しながらすると湿気対策にも有効。サッシの小窓等を開けて給気を確保します。小窓は、換気確保のセキュリティ対策・プライバシー対策としても抜群です。